業界研究シリーズ①: コンサルティングってどんな仕事?
コンサルティング業界について、全体像を掴んでみる
こんにちは。ダダオ&シャオムです。
今日から業界研究シリーズの投稿を始めていきたいと思います。
このシリーズでは、世の中に存在する様々な業界について、その概要や特徴、職種などといった情報を中心に書いていきます。
自分たちもまだ学生なので、今後働くかもしれない業界について理解を深めていけたらと思っています。
記念すべき、業界研究シリーズ第一弾は、コンサルティング業界です。
近年、特に学生に人気の高い業界の一つといえます。
現に就活サイトONE CAREERの調査によれば、東大・京大の人気就職ランキングトップ10のうち、8社が外資コンサルなほどです。(https://www.onecareer.jp/articles/1455)
それでは、コンサルティング業界について詳しく見ていきたいと思います。
コンサル業界の概要
一口にビジネスコンサルティングと言っても、全ての会社が同じ仕事を行っているわけではありません。
クライアントや業務内容、扱う領域に応じて、多数存在するコンサル会社を複数のカテゴリーに分類することができます。
<カテゴリー> : <主な領域>
戦略コンサル : 主に大企業への戦略のアドバイス
総合コンサル : 業務改善、IT面の導入&改善サポート、戦略立案
シンクタンク : 企業・政府に対しての研究や分析、提言
人材コンサル : 企業の人事、評価制度のアドバイス
ざっくりとした分類ではあるが、業界を考える上ではまず押さえておきたいポイントです。
コンサルの職種について
コンサルファームの職種は大きくわけると2種類:1)コンサルタント=実際にコンサルティングの業務を行う人たち、と2)バックオフィス=普通の企業と同じく、人事、経理、法務、マーケティングなどその会社自体を支える人たち、が存在します。
https://www.executive-link.co.jp/industry/
そしてコンサルタントという名前は同じでも、所属する部署や扱う領域によって具体的な仕事内容は異なります。
金融や消費財などの業界を専門にするのか、マーケティングやサプライチェーンマネジメントなどの業務領域を専門とするのか。あるいは、SAP等のソフトウェアを扱うITコンサル職を目指すのか。
ファーム(特に戦略コンサル)のなかには新卒は領域が固定されず、案件ごとに選べることもあるそう。
自分がどこの業界をやりたいか、どのスキルを身に着けたいかを考えることが大切です。また、部署配属の仕組みや領域の棲み分けは会社によって様々です。
コンサル業界の中で特定の企業を選ぶときに、そういった部署や職種の仕組みは検討すべき重要な指標の一つと言えるでしょう。
ここではアクセンチュアの例を載せておきます。
Ex)アクセンチュア
https://www.accenture.com/jp-ja/consulting-index (会社hp)
https://www.careerhigh.jp/entry/accenturest (参考になるブログ)
「会社四季報業界地図」による所見
- 各企業の人手不足から、デジタル化による効率アップが必要である、コンサルの需要は高い
- 中小企業の後継者不足により、統廃合に関するサポートの需要も高い
- 労働集約型の業界なので企業自体の伸び率に上限あり
→デジタル化や業務効率化の流れによりコンサルに対する需要が伸びる一方で、核となるコンサルタントの人手不足が業界の成長制約要因だろう。
業界内での比較
上場企業が少なく、財務データによる単純な比較が困難と思われる。その中でも上場しているのは、
- 野村総研
- 三菱総研
- 日本М&A
- シグマクシス
- ドリームインキューベータ
など。未上場の中では株式会社が多いが、PwCのように株式を発行していない会社もあります。
コンサル業界全体として上場企業が少ない理由は、
- 知的労働がメインなため基本的には資本が不要
- コンサルビジネスは法人向けなので、上場による認知度普及の恩恵が少ない
- 一般の株主に発言権を持たせるメリットがなく、むしろデメリットとなる
などが考えられます。https://strong-career.com/401/
主なコンサルファームリスト
主なコンサルティングファームのリストをここに、記載しておきます。
戦略系:
ボストン・コンサルティンググループ、ベインアンドカンパニー、A.T.カーニー、
ローランドベルガー、アーサーDリトルジャパン、ZSアソシエイツ、シグマクシス
総合系:
デロイトトーマツコンサルティング、KPMGコンサルティング、
EYアドバイザリー&コンサルティング、アビームコンサルティング、クニエ
シンクタンク系:
野村総合研究所 (NRI)、三菱総合研究所、日本総合研究所、
ファイナンス系:
人事系:
マーサージャパン、コーン・フェリー・ヘイグループ、タワーズワトソン
その他(中小企業がメイン顧客):
※(ODA事業等のコンサルを専門としている、いわゆる開発コンサル系は、民間コンサルというよりも国際開発分野の色が強いため、今回は省いてあります)
最後に...
このように見ていくと、コンサルティング業界と言っても様々なファームや職種が存在していることが分かります。
”コンサルタント”という響きは一見かっこいいですが、記載の通りたくさんの領域や業種が存在します。
「実際に自分がどういう仕事をするのか」、「コンサルで専門的に関わりたい領域や職種はどこか」、そして「その仕事を本当に楽しめるかどうか」
などをしっかり見極めていくことが大切でしょう。
ダダオ&シャオム