国際開発について考える: プロローグ

こんにちは。ダダオです。

 

本日は私が関心のある分野の一つ、“国際開発”について書いていきたいと思います。

 

今回はプロローグとさせて頂きました。

 

ですので、国際開発/国際協力に対する考え方や、なぜそもそも国際開発について書こうと思っているのかなど、具体的な内容の話に入る前に書いておきたいことを書きたいと思います。

 

<目次>

 

 

 

国際開発って何について書くの?

 

本ブログでは、国際開発を「途上国やGlobal South地域の開発や発展を主たる目的とする国際協力活動に関わる事柄」と定義しておきたいと思います。

 

本ブログで国際開発という言葉を使うときは、一般にいう国際協力や開発協力といった意味も含んでいます。ただたくさん4字熟語を並べても読みにくいと思いますので

ここでは国際開発で統一したいと思います。

 

要するに、途上国開発に関する事柄をいろいろ書いていきます、ということです。

UNDPや世界銀行、JICAの話から途上国の都市開発における課題、SDGsについてなど、幅広ーく書いていきます。

 

 

国際開発に興味を持ったきっかけ

 

なぜ私がそもそも国際開発に関心を持つようになったのか。

 

端的には

1) 学士時代は国際教養学部という学部で学んだため、国際問題について触れ考える機会が多かったこと

 

2) 国際協力系(主に東南アジア地域)のNPOで長期インターンをしていたこと

 

3) 国連やJICAなどへの就職を志している人が周りに多かったこと

 

などがあるかもしれません。

 

これらの理由から国際開発の世界に学問的・実務的に飛び込んでみると、いろいろな問題が見えてきたり、あまり知られていない事実を目の当たりにしたりする機会が多々ありました。

そして、前々からそういう情報を発信できたらなぁって思っていたので、このブログ開設に伴い書くことにしました!

 

国際開発を考える時のフレームワーク 

ここで超絶シンプルではありますが、国際開発を考える上での思考のフレームワークをご紹介したいと思います。

 

きっとほとんどの読者の皆様にとっては、「なんだよ、そんなことかよ。」っていうぐらい当たり前の話だと思います。

 

しかし、幅が広すぎる国際開発という事柄を考えていく上では大切な視点です。

なにより意外にこういうことができてない人も多いイメージがあります。

 

 

国際開発といっても、教育、貧困、医療、紛争解決、インフラといった分野別の切り口や、

国際機関 (国連や世界銀行など)各国の政府ODA機関 (JICAやUSAID)、NGO/NPOといったアクター別の切り口が存在します。

 

また、カンボジアエチオピアベネズエラなど対象国に焦点を当てて考えることもできます。

 

参考イメージ図

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さらに言えば、このそれぞれの切り口をさらに細かくすることも可能です。

例えば、教育といっても、初等・中等、高等教育に分けられます。識字率といった指標の話もできるかもしれません。

Ex) 途上国の教育開発について -識字率の変化-

 

 

また、これらの思考の切り口を単体で考える場合もあれば、複数を組み合わせて考えることも可能です。

Ex) 世界銀行カンボジアにおける医療分野の取り組みについて 

などです。

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あくまで当たり前といえば当たり前の話ですが、国際開発を考え語るときは、これらのフレームワークを頭に入れておくと、自身の思考が整理されやすいと思います。

 

議論の際も相手との共通見解が取れやすく、効果的な議論ができると思います。

 

 

先述しましたが、なんでわざわざこんなシンプルな話をするかといえば、国際開発について考える時、こういうフレームワークを使えてない人が意外に多い気がしているからです。

 

私個人の経験ですが、SDGsを考える授業や学生サミット等で国際開発について議論をしたとき、議題が抽象的すぎる場面が多々ありました。

フレームワークを通じて細かく分解していかないと、深堀ができず、問題の本質も見えてきません。

 

 

そして、このフレームワークを紹介したもう一つの理由は、このブログを通じて発信する情報を読者の皆さんにに分かりやすく伝えるためでもあります。

 

これから私がブログを書いていくとき、「今、国際開発のどこの、何の話をしているのか」を明確に分かりやすく皆さんにお伝えするため、このフレームワークを活用していきたいと思っています。

 

繰り返しになりますが、これはあくまで初歩的なフレームワークです。

もちろん実際はもっと複雑に要素が絡み合っていることもありますので、読者の皆様の思考の一助になれば幸いです。

 

最後に

このブログでは、国際開発分野における問題点を指摘するような、国際開発のネガティブな側面を書くことが多くなると思います。

それには様々理由がありますが、大きくは2つあります。

 

1つ目は、現実に存在する問題がなかなか知られていないからです。

 

国際機関や政府の開発機関が自分たちの問題点を自ら発信することはほぼないでしょう。

「国際開発=良いこと」 というイメージをしている人も多いので、それを批判したり、問題を指摘したりというのは、自分で言うのも僭越ながら、多少の勇気のいることだと思っています。

ゆえに、なかなかネガティブな側面が世に語られず、問題点が知られていないんだろうなぁと個人的には考えています。

 

二つ目は、国際機関等に就職を希望している人や国際開発に熱い思いがある人、興味がある人にこそ、現実に存在する問題を知ってもらいたいからです

国際開発分野に従事する人こそ、存在する問題を変えることのできる一番の主役です。

そういう方々にこそ、ネガティブな側面を知ってもらいたいですし、こういう問題について一緒に考えて頂きたい!と思っています。

 

もちろん、なかにはポジティブな側面の内容も投稿していきますからね!!(笑) 

 

 

このブログを通じた目的は、決して批判だけをしたいのではなく、国際開発をより良くしていきたい、国際開発分野に前向きな変化を起こしていきたい、という思いからです。

 

 

読者の皆さんと一緒に国際開発を深めていくことができることを心から楽しみにしております。

 

次回は、国際機関(ex.国連・世界銀行)と政府開発援助機関(ex.JICA)の抱える大きな問題点について書いていく予定です。

 

それではみなさん、またお会いしましょう。

 

ダダオ

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