あいみょん概論

どうもシャオムです。

マリーゴールド』が流行って以来、街であいみょんの曲を聞くことが増えました。僕は少し前に「どの曲もけっこう好きだな」ということに気づいたのですが、彼女の曲に親しみやなつかしさを感じる人は多いと思います。

僕は普段から音楽を聴くという習慣があまりなく、特に好きなアーティストもいなかったので、あいみょんの曲には何か自分の好きなメロディーのパターンでもあるのかなと思い、今回分析してみました。すると、僕が前から親しんでいる曲に近い要素が多くあることがわかりました。要するに有名な曲に似ているということですね。

たとえば『マリーゴールド』なんて、あまり聞いたことのないメロディーなのかなーと思っていたのですが、サビの部分のコードを聴いてみると、D→A→Bm→Fm→G→D→G→Aになっています。これはパッヘルベルのカノンと同じ進行で、「Bm→Fm」のところ(「マリーゴールドに似てる」)で切なさを出しつつ、最後(「懐かしいと笑えたあの日の恋」)で前向きな印象を与えてくれます。この「カノンコード」を使った名曲はたくさんあって、岡本真夜『TOMORROW』や森山直太朗『さくら』などです。

『ハルノヒ』で言うと、サビの「どんな未来がこちらを覗いてるかな」のところが耳に残ります。このメロディーをどこかで聞いたかなと考えてみたのですが、たとえば『大地讃頌』の「我ら人の子の」の部分とほぼ同じです。他にも『積水ハウスの歌』を知っている人も多いと思いますが、この歌の「あの街にあの家にこころは帰る」の部分にも似ています。いずれにしても懐かしさ満載の曲です。

あと、6月に出された『裸の心』も調べてみました。これも1回聞くと印象に残る曲ですね。サビの「この恋が実りますように」のところはやはり「さくらさくら今咲き誇る」にちょっと重なります。

この曲とあの曲が似てるなんてことはよくあることなのですが、あいみょんの曲が日本人に親しみのある曲の要素を多く持っていることがわかったと思います。ネット上では「パクリなんじゃないの?」みたいな記事を見かけますが、パクリではないですし、パクリかどうかが問題ではないですね。たとえば文学なら、言葉がある分だけ多様な作品が生まれますが、作曲となるとパターンはもう出尽くしていて、何と何が似ていると言い出したら切りがないのです。僕はほとんど作曲をした経験はありませんが、作曲は数限りあるメロディーのパターンを組み合わせていく作業なんじゃないかと思います。あいみょんのように、みんなが好きなメロディーを、自分の言葉と自分の声で表現する音楽家こそスターですね。

こんな風に、自分の好きな音楽の傾向を調べてみるのもおもしろいと思います。ではまた。

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