株式上場とは【ファイナンスを1から考える⑩】

どうもシャオムです。

久しぶりにファイナンスの話をしようと思いまして、今回は株式の上場について書きたいと思います。話と言っても知識的なことが多くはなりますが、後半では上場、非上場の違いを考えていければいいなと思っています。というのも、近々ある企業の分析をしようと思っていまして、そのときに必要な知識を今のうちに整理しておいた方がいいなということで、またファイナンスの話をしています。

さて、上場企業というのは聞いたことがあるかと思いますが、上場とは会社の株式を株式市場で取引できるように登録することをいいます。上場されている企業の株であれば、私たちが自由に売買できるということになります。反対に、上場されていない企業の株式は、取引所で売買することができないので、経営者と直接契約して売買するしか方法はありません。

株式市場にはどんなものがあるかというと、日本では東京証券取引所東証)、名古屋証券取引所札幌証券取引所福岡証券取引所の4つがあります。東京証券取引所の中にはさらに細かいいくつかの株式市場があり、東証1部、東証2部、マザーズJASDAQがあります。ざっくりと言うと、1部が大企業、2部は中くらい、マザーズJASDAQベンチャーのようなイメージです。東証だけで全部で3700くらいの会社が上場しています。

どんな企業でも上場できるのかというとそうではなくて、それぞれの株式市場に上場するための条件があります。株主数、流通株式数、株式時価総額などの条件を満たさなければなりません。

では、上場するメリットとデメリットの話をしておきましょう。多くの企業が上場を目指すのは、資金調達のためです。上場して広く株式を発行し売ることができれば、その分資金の調達がしやすくなるということです。そして、上場すれば、上場企業としてその名を世にとどろかすことができます。それはすなわち社会からの信用ということであり、信用がある分だけ人もお金も集まってくるといえます。

上場のデメリットは何でしょうか。すべての上場企業は、決算を開示する責任があります。決算業務はかなり重い仕事であり、上場すればここにコストを割かなければなりません。加えて、上場するということはそれだけ広く株主を公募するということであり、多くの株主の意見を拾う必要が出てきます。株式会社は常に株主の要望に応えることが求められるので、上場すればそれだけ意思決定が複雑になるといえます。以上が株式上場のメリット・デメリットになると思います。

このように今回は「上場」についてまとめてみました。有名な企業でも上場しておらず、情報を得るのが難しいといったこともあります。身近な会社の経営がどうなっているのか、一度調べてみると面白いです。

f:id:honmadesukate:20200710151723j:plain