『おでんくん』はどんなアニメか

どうもシャオムです。

おでんくん』を知っていますか?NHK教育テレビ朝日放送で放送されていたアニメです。僕はおでんくんが好きで、子どもの頃に全話見た記憶があります。今回は、おでんくんのような作品のストーリーの魅力をお話したいと思います。

おでんくんは、東京タワーの下にある、おでんの屋台のお鍋の中が舞台です。お鍋の中にはおでんくんたちが暮らす「おでん村」があり、たまごちゃん、ちくわくん、大根先生など、多種多様なおでんたちがいます。ここまでは皆さんなんとなく知っているのではないでしょうか。注目したいのは、おでんくんって一体何をするアニメなんだというところです。たとえばサザエさんなら、日常生活に起こる出来事をちょっと滑稽に描いています。アニメにはそれぞれテーマみたいなものがありますね。その意味で、おでんくんはどういうアニメなのでしょうか。

たとえば、ある日おでんくんが友達とケンカをしてしまいます。大根先生に相談しますが、おでんくんはなかなか素直になれません、そんなとき、おでんくんに「注文」が入ります。実は、おでんくんにはおでん村でのストーリーと並行して、人間世界での出来事が描かれます。おでんくんが友達とケンカしたその日、会社の同僚と人間関係がうまくいっていないサラリーマンがおでんを食べにきます。気の毒に思った屋台のおじさんは、話を聞いてあげたあと、温かいおでんを振舞います。注文が入ったおでんくんは箸で鍋の外へ持ち上げられます。そして、食べられたおでんくんは、サラリーマンの「こころ」と対話をします。「実はあの人とこんなことがあったけど、本当は仲良くしたい」といった本心を、その人のこころは語ります。そういうお客さんたちのこころと触れ合うことで、おでんくんは成長していきます。この人間世界とおでん村の行き来によって、ストーリーが構成されていることがわかります。

アニメには何か教訓を含んでいるもの、メッセージ性をもっているものがたくさんあります。それらを戦いを通して表現するものもあれば、事件の解決を通して描くものもあります。戦いや事件はドラマチックであり、ドキドキする場面があり、ストーリーとして熱中できます。しかし、たまにはおでんくんのような、のんびり対話しながら進んでいく話も精神の栄養になります。

余談ですが、最近、おでんくんと同じようなシステムで話が進むゲームを最近プレイしました。GAGEXが出している「思い出の食堂物語」です。「心にしみる昭和シリーズ」といういくつかの作品の中の1つです。食堂にやってくる客の話を聞くうちに、それぞれの客の人生が明かされていくという設定です。ゲームとしては特筆すべき点はありませんが、ストーリーが良いです。スマホゲームなので気軽にプレイできますし、4〜5時間でストーリーを全部見られると思います。心温まると思いますので、ぜひ。

 

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