問題を作る能力について

どうもシャオムです。

誰でも今まで生きてきた中で、数えきれないほどの「問題」を解いてきたのではないでしょうか。学校では毎日毎日、問題を解いては答え合わせをしての繰り返しだったかもしれません。また、遊びの中でおこなうクイズやなぞなぞも、問題の一つです。そして、生きる中で直面する数々の「答えのない問題」も多いことと思います。今回は、問題を立てたり作ったりする側と、問題に答えたり考えたりする側を分けたうえで、問題を作る力について深めていきたいと思います。

私たちは何も考えずに過ごしていても、テストの問題を解かないといけなかったり、誰かから質問をされたりして、問題を解かないといけない場面に遭遇します。与えられた問題に対処できるのは重要なことです。

一方、私たちは、問題を作ることに対して、どれほど意識しているでしょうか。問題を作るというと、学校の先生の仕事のようなイメージかもしれませんが、これは言い換えれば、「問いを立てる」ということです。問いを立てるためには、物事の重要な部分がどこにあるのかを見極め、きちんと問題に対して思考し取り組んでいけるような設定のしかたをする必要があります。学校のテストを作る能力は、多くの人にとって役に立ちませんが、物事のどこに問題があるかを理解し、言語化できる力というのは重要です。僕が以前投稿した、学びのプロセスに関する記事でも、学びの出発は問いを立てることだと書いています。

世の中は答えのない問題ばかりですが、問いを立てる力を養うためには、答えのある問題を作るという作業も決して侮れません。たとえば、電流・電圧・抵抗の関係を学んだとします。問題を解けるということは、学習内容を理解しているかの一つの尺度になりますが、問題を作れるためには、さらに深い理解が必要になります。そして、解く方の気持ちに立ちながら問題を実際に作ってみることは、思考力を鍛えるための良い訓練になります。次回の記事で、ある決められた知識内容について、どのようにして問題を作ったらよいか、実験しながら解説してみたいと思います。

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