俳句を詠んでみた

雲見坂 家路は冴える 月見坂

(くもみざか いえじはさえる つきみざか)

 

どうもシャオムです。自転車で帰り道を走っていると、ちょうど登り坂のところで、綺麗な満月が見えました。「雲見坂」という坂で月が見えて、これは「月見坂」かなと思ったので、俳句を詠んでみました。

はじめの5字に地名としての「雲見坂」、終わりの5字で「月見坂」、間の7字で、状況を連想させるようにしようと考えました。季節は真冬。自転車で坂を懸命に登っていく様子、そして寒むさに耐えながら、春に向かって粘り強く頑張ろうという決意を込めたいと思いました。

一つ問題がありまして、俳句には季語というものが必要なわけですが、「月」というのはおそらく秋の季語なのです。だからおそらく、「月」以外に季語が入っていなければ、秋の句になるのでしょうが、中の7字に冬の季語を入れることによって解決しようと試みました。

まず浮かんだのは、「雲見坂 霜夜の家路 月見坂」という句でした。しかし、「月」、「家路」と言っているので時間帯は夜であることがわかるのに、「霜夜」は余計かなと思いました。また、はじめと終わりがいずれも体言になっているので、中の7字はそれらをつなぐ言葉の方がいいのかなと思いました。そこで、「冴える(冴ゆ)」という冬の季語を入れました。「冴える」は冬の寒さを表し、そして空気が澄んでいる様子という意味があります。「冴える月」とつなぐことによって、「冬の澄んだ空に輝く月」の美しさが伝わるのではないかと思いました。

以上、初めて俳句を詠んでみました。とりあえず季語を入れて、自分の中のイメージに従って詠んでみたので、おそらく俳句のセオリーにかなっていない部分もあるのではないかと思います。しかし、自分の詩心が少し豊かなような気がしてなによりです。一通り書いて思いましたが、俳句ってそもそも、自分でごちゃごちゃ解説するものじゃないですね、おそらく。

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