逆転サヨナラタイムリーを打ちました

どうもシャオムです。

昨日はフットサルでのインドネシア人との出会いについて書きましたが、今日はソフトボールについて。ソフトに関しては「少年野球の良い指導法を考えよう」という記事などで書いたことがあります。そこでも書いていた通り、今年に入ってから小学校の同級生に誘われて、ソフトボールチームに入っています。今日は市の大会の2回戦があり、そこで人生で初めてサヨナラ打を打ちました。テーマは「やっぱり割り切れる人は強い」。ほとんど野球の話になりますので、興味のある人だけ読んでください。

2-1でビハインドの最終回裏、ツーアウト1、2塁で打席が回ってきました。結果はレフトオーバーのツーベース。ランナー2人が返って一気にサヨナラです。僕が凡退していればゲームセット、チームは敗退していました。このサヨナラ打に至るまでの過程には、野球の面白さが詰まっているので、1つずつ振り返ってみます。

1回裏、先頭バッターがデッドボール。ランナーが盗塁して、続く2番の僕が送りバント。その後暴投で1点が入り幸先よく先制しました。しかし、その後のチャンスで得点できず、同点に追いつかれてしまいます。そして最終回の表、ツーアウト3塁から相手の8番バッターにタイムリーを打たれて勝ち越されてしまいます。この時点で、裏の攻撃で僕らが点をとらなければ負けが確定してしまいます。

最終回の裏は7番からの攻撃でした。2球目を打った打球はヒット性の当たりでしたが、ショートの好プレーに阻まれてワンアウト。相手のショートには、この試合再三良いプレーをされていました。続く8番バッターはフルカウントまで持ち込んでフォアボール。同点のランナーが出ました。ここで、相手チームがサードとキャッチャーを入れ替えます。この試合、相手のキャッチャーの肩が強くなく、僕らは2から3個盗塁をしていました。同点のランナーを2塁に行かせたくない場面、相手はここで一番肩の強い選手をキャッチャーにもってきました。すると、続く9番バッターにはバントのサインが出ました。僕はこの時点で、もしも9番バッターが送ってツーアウト2塁になれば、1番が敬遠されて僕に回ってくるかもしれないと思いました。それは、おそらく相手は同点のランナーをとにかく返したくないこと、そして僕らのチームで一番バッティングが良いのが1番バッターであることからでした。しかし、9番バッターはバントで送ることができず、ツーアウト1塁になりました。1番バッターに対して、ベンチからは「お前で決めてくれ!」という声が飛びます。ランナーが2塁に行かなかったことで、彼と勝負してくれることになり、もしも長打が出れば一打で同点もありえる状況でした。僕は1番の彼が、一発を狙って力んでしまい、内野フライにならなければいいなあと思っていました。しかし、その心配とは裏腹に、彼はライトにおっつけてヒットを打ち、僕につないでくれたのです。このチーム打撃には感動しました。結局、バントは決まらなかったものの、僕がイメージしていた通り、ツーアウト1、2塁で打席が回ってきました。あとは打つだけという場面です。僕が打席に入るときに、相手のキャッチャーがベンチに「このバッターの前の打席の結果を教えてくれ」と頼んでいました。守備が途中で入れ替わったので、僕がどんなバッターなのか覚えていなかったのでしょう。僕はその日、バントとファーストゴロを打っていました。相手のショートが良い選手だったこともあって、僕らのチームは全体的に右方向を意識して打っていました。僕も基本的には右を狙っていました。初球、高めのまっすぐを振りにいくと、ライト線にフライが上がりました。ライン際にポトリと落ちそうな打球でしたが、惜しくもファウル。ベンチからはため息が聞こえました。これで落ちていれば同点だったわけですから。そして2球目、ここで僕は、思い切ってインコースに絞って引っ張ろうと思いました。相手キャッチャーが僕の打席内容を確認していたこと、チーム全体で右方向への打球が多いこと、初球に右方向へファウルしていること、そしてワンストライクという投手有利のカウントになったこと。これらの条件が揃った結果、おそらくバッテリーはインコースを攻めて詰まらせようとしてくる。こういう根拠で、この1球だけインコースを待つことにしたのです。結果、思っていた通りの甘めのインコースまっすぐがきて、振り抜いた打球はレフトの頭を超えました。初めてのサヨナラ打というだけでなく、初めてしっかり狙ったボールが来てそれを打ったという経験でした。相手の攻めを上回ってサヨナラヒットを打てたというところに、野球の面白さが凝縮されています。試合後はチームメイトも、そして相手の選手も「ナイスバッティング!」と言ってくれました。すべて野球の話になりましたが、最後に結論だけ書いておきます。あの場面ですべてのボールに食らいつこうという作戦もあると思います。しかし、インコースを待って、アウトコースに来たら打てなくてもしょうがない。こういう割り切りができたおかげで、迷いなく振ることができて、ヒットにつながりました。どんな物事にも、割り切ることは大事なことです。思い切ってやれば、力は最大限に出せるということを身をもって学んだ試合でした。

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