スポーツの勝ち負けが、美味しさを決める!?

こんにちは。ダダオです。

 

最近単なる好奇心がきっかけで、時間がある時にいろいろな分野の論文や研究に目を通すようになりました。

 

主にCNNなどのメディアにあがってるものや、教授や友人のFacebookでシェアさ

れているものを読んでますかね。

 

これがですね、これがですよ、想像していたより結構おもろいです!!

 

ということで、せっかくいろいろ読んでいるで、おもしろいなぁと思った研究をちょくちょくブログにあげていこうと思います!

 

感情の状態によって、味覚は変化している

 

今回ご紹介するのは、The effect of emotional state on taste perceptionという論文です。

 

(論文ソース

:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195666315002901?via%3Dihub)

 

これは、米国コーネル大学 食品科学学部のRobin Dando准教授を中心とした研究者チー

ムによって、2015年に発表されたものです。

 

この研究では、“同じ物を食べたとしても、人々はポジティブな感情の時はより美味し

さを感じ、反対にネガティブな感情の時は、普段よりも不味く感じてしまう”と結論づ

けています。

 

具体的には、2013-2014シーズンに行われたコーネル大学の男子ホッケーの8試合の観戦

者 計550人を対象に、応援しているチームが勝った時と負けた時でアイスクリームの味

がどう変化するかが調査されました。

(研究対象となった8試合のうち、コーネル大学は4勝 3敗1分という成績です。) 

 

売られているアイスクリームは市販のもので、味は普段食べているものと変わりません。

 

調査の結果、応援しているチームが試合に勝った時ほど、多くの人が普段よりアイスク

リームを甘く、より美味しいと感じ、反対に負けた試合の時は、多くの人がいつもより

酸味が強めで甘みが少なく、あまり美味しくないと感じていたことが明らかになりまし

た。

 

 

なぜこのような結果になるのでしょうか。

 

理論的な説明の一つとしては、人々は嬉しい時は喜んでいる時、セロトニンという神経

伝達物質が多く分泌されるそうです。人が味覚を感じる味覚器官(味蕾)には、セロトニ

ンの受容体が存在するため、セロトニンが増えることで、味覚が向上し、より甘さを感

じることができる。結果、より美味しさを感じることができるそうです。

 

(逆に負けた時、なぜより酸味を感じるのかに関しては、フルで論文を読んでないので

よく分かりませんでした。気になる箇所ですね。笑)

 

 

この論文の結果をもう一度まとめると、人々はポジティブな感情の時はより美味しさを

感じ、反対にネガティブな感情の時は、普段よりも不味く感じてしまう、でした。

 

個人的に、好きな仲間と食べる飯は一人で食べるより100倍美味しく感じます。

 

試合の勝ち負けに限らず、ポジティブな感情の時はより美味しさを感じるというのは、

なんとなく直感でも納得いきますね!

 

 

CNNではこの研究と共に、応援しているチームが勝った時は”人はよりお金を使う” ”自

分自身に対してより自信を感じる”、など他の研究も紹介されていました。

気になる方はどうぞ。

https://www.cnn.com/2019/01/30/health/winning-team-side-effects/index.html?no-st=1550005463

 

 

 

私は、プロ野球では横浜ベイスターズ、海外サッカーではユヴェントスを応援しています。

 

この2チームにたくさん試合に勝ってもらって、たくさん美味しいものを食べたいと思います。

 

 

ちなみに、この論文のことを私の親友に伝えたら、「地球人vs宇宙人のスポーツの試合

があって、地球が勝ったら、人類みんな美味しさを感じれるな」と言っていました。

 

 

それではみなさん、またお会いしましょう。

 

ダダオ

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