【数学教育】数学をなぜ勉強しないといけないの?

どうもシャオムです。

先日、英語を勉強する目的について書きましたが、今回は数学ですね。

僕は現在、数学の教職課程をとっているので、多少なりとも数学を学ぶ意義については問題意識をもっています。数学に関しては、英語よりもシンプルに話が進むと思います。

数学を学ぶ意義はずばり、仕組みを理解する力をつけることです。

もちろん、前回同様、数学自体を学問として学ぶ意義は計り知れないものです。それとは別に、一般に市民が数学を学ぶ目的を考えると、それはこの仕組みを理解する能力にいきつくのではないでしょうか。

学校教育で数学を教える大義名分として、「数学的な思考力をつける」というものがあります。ただ、これはどういうことなのかよくわかりません。おそらく、データを読む力・処理する力や、もっと広くは論理的思考の訓練ということなんだと思います。

数学を学ぶ意義をもうちょっと自分なりに考えます。

数学の授業やテキストで何をしているかというと、法則を理解することや、数学の構造がどうなっているかを理解することです。

もっと具体的なところで言うと、受験勉強ではいろいろな数学の問題を解いて、どんな問題にも対応できる応用力をつけます。これは、どんな場合でも当てはまる法則を自分で使いこなして問題を解決する練習をしていると思います。

 

じゃあこの練習が何に応用できるのかという話をします。

理系のキャリアの一つに機械系の仕事があります。機械には仕組みが大切です。もちろん一つの機械の組み立て方、使い方をわかっていれば作業はできるでしょうが、開発したり直したり、もっといろいろな技術を身につけるには、仕組みを理解していないとだめです。これは仕組みを理解するという数学的な思考と関係があります。

 

そして、仕組みは何も機械だけにあるのではなく、人間社会にも存在しています。

たとえば、Amazonでおもちゃを買ったとします。おもちゃの売り上げはもちろんおもちゃ屋さんに行きます。じゃあアマゾンはどうやってもうけてるん?これは、仕組みを知っていないとわからない問題です。

Amazonのビジネスモデルと、数学的思考力はあまり関係があるようには見えません。しかし、世の中にはもっと複雑な仕組みがいっぱいあります。そして、社会問題を生んでいる根源は、そういう複雑な仕組みに隠れているんじゃないかと思います。

社会の複雑な仕組みを理解し、それを説明し、また解決しようと思うと、数学で身に付く思考力は必ず必要だと思います。

 

これは、中高生が数学を勉強するモチベーションになるものではありません。しかし、今考えるとこれこそが一般人が数学を勉強する意味だと思うのです。

僕自身が文系出身なのでやや文系向けの話になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。これから数学を教えるにつれて、この思想が変わることもあるでしょう。アップデートされたそのときには、またブログで紹介できればなと思っています。

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