高校生が届けたやさしさの力

どうもシャオムです。

緊急事態宣言が解除されたところですが、世の中ではこのブログでも触れたい出来事がいくつも巻き起こっています。

香港情勢、国内の政局、米中関係、諸外国のコロナ事情、そして各業界へのコロナの影響、学校再開について、給付金、テラスハウス関連などなど。

どれも見逃せない問題なのですが、今回はあえて明るいニュースの紹介です。こちらの記事。

高校生がマスクホルダーの贈り物 罵声浴びる区職員、涙 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

 

これは高校生が、区の職員あてに手作りのマスクホルダーを届けたという話です。給付金の対応で罵声を浴びるなど苦しい仕事をしている職員さんの感謝がつづられています。

役所に限らずお店でもそうですが、「文句を言われるのも仕事のうち」という人は一定数います。これは正しい部分もありそうですが、僕は半分以上は反対です。もちろん「働いている側にも人権はある」というのが対抗の世論なのですが、大事なのはそこじゃないです。

ポイントは、なぜ何も悪くない職員や店員が罵声を浴びなければいけないのかです。つまりは、責任のないはずの人にクレームが行くという仕組みに問題があるのです。この主張は、「じゃあどんな仕組みならいいの?」という問いに答えるためのものではありません。問題はここにある、という気づきを共有するものです。

仕組みに目を向ける人が増えない限り、根本的には解決しません。「働いている側にも人権がある」という勢力が強くなったとしても、「税金で食べている役人なんだからもっと仕事しろ」という勢力がまた強くなるだけです。このパワーバランスの調整もこれはこれで極めて重要なのですが、解決にはなっていないです。

 

ともあれ、今回このニュースを紹介したのは僕自身、心が温まったからです。僕は、こういう数字で測れないものの力を割と信用しています。人を幸せにしたり、社会を変えたりできるのは、創造性とか思いやりとか。これらがあれば十分ではないですが、必要なのは間違いないと思います。

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