スマホ依存をどう捉えるか

どうもシャオムです。

大半の人々にとってスマートフォンが生活に不可欠なものとなり、スマホ依存が問題視されています。中高生のスマホ依存に警鐘を鳴らす人は多いですし、大人も一日のうちスマホを見てすごす時間の割合が増えてきています。「スマホが害である」という一定の考えは皆が共有していると思いますが、これをもう少し細かく見ていきたいと思います。

 

1.スマホの機能

人々がスマホを使って何をしているかというと、大きく分けて2つです。1つ目がオンラインでのコミュニケーションです。若者ならSNSを中心に、上の世代なら電話やメールを通じて友達らとのコミュニケーションをしています。そしてもう1つがエンタメ(娯楽)です。ゲームをしたり動画を見たりすることがその代表です。大半の人たちがスマホでしていることは以上の2つですが、スマホの役割として見落とせないのが生産的な仕事ができることです。たとえば、SNSを使って大勢に発信する、読書をしたり動画で学習したりするなど。これらは大半の受動的なスマホの機能とは違い、生産的な活動に役立ちます。今、多くの人にとって生産的な仕事はパソコンでするのが基本ですが、スマホが進化するにつれて、生産的な要素も増えてきていると思います。

 

2.スマホ依存はコミュニケーション依存と娯楽依存に分けて考える

スマホを見すぎるのが悪い」と一口に言っても、スマホという機械が大好き!みたいな人はいないわけですから、本質的に何に依存しているかを見なければなりません。スマホの機能に準じて考えると、スマホ依存はコミュニケーション依存と娯楽依存に分けて考えることができます。コミュニケーション依存は要するに、オンラインで人とつながっていないと不安だったり、友達からの返信が常に気になったりする状態です。これは現代の若者のコミュニケーションの仕方と密接にかかわっているので、この依存を個人で解決しようとすると、人間関係に問題が出てきます。

次に娯楽依存について見てみましょう。僕が子供のころは、各家庭に「ゲームは1日1時間まで」というようなルールがあるのがスタンダードでした。一方で多くの家庭では、テレビの視聴時間の制限はなく、映画は何本までなどというルールもありませんでした。それが、今ではゲームと動画という2つの大きな娯楽がスマホに集約されてしまい、必然的にスマホを見る時間が長くなっています。このことを計算に入れたうえで、本当にゲームに依存しているのか、また動画に依存しているのかを考える必要があります。

したがって、スマホ依存を考えるときには、まず画面を見続けることが問題なのか、それとも依存しているのが問題なのか。そして依存が問題なら、それはコミュニケーションへの依存なのか、娯楽への依存なのか、という風に順番に考えていかないといけません。

 

3.子供のスマホ使用制限は、チャンスを奪うかもしれない

スマホの生産的な機能に目を向ければ、それは子供の学びにとって大きな武器になります。もし子供が昆虫に興味を持ったとすると、スマホを使って自分でどこまでも勉強することができます。今後さらにスマホが進化して、たとえばゲームを作れるようになったり、動画編集ができるようになったりすれば、学びのチャンスはますます広がります。子供からむやみにスマホを取り上げることは、学びのチャンスを奪うことにもつながるのです。

 

以上、スマホの問題について考えてみました。次回は今回も少し触れた、現代の子供の人間関係について考えてみたいと思います。

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