『岡本太郎とあいみょん』を読んで

どうもシャオムです。

雑誌Casa BRUTUSの6月号で、『岡本太郎あいみょん』という特集が組まれていました。人生で雑誌を手に取ったことはほとんどありませんでしたが、今回この特集を知ってわざわざ本屋さんに買いに行きました。それを読んで思ったことについて書き残したいと思います。

https://www.google.co.jp/amp/s/casabrutus.com/art/184688/amp

岡本太郎を知っているでしょうか。日本の芸術界にその名を轟かす超大物アーティストです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/岡本太郎

僕は今まで岡本太郎の作品に触れる機会があまりなかったのですが、一つだけ好きなものがありました。それが、大阪の万博記念公園にある「太陽の塔」です。公園の中心にそびえ立つこの塔は、岡本太郎が1970年の大阪万博のために作ったものなのです。この数年、割と頻繁に万博公園に散歩にいくようになり、太陽の塔を見て「おお・・・」と思うことが多くなりました。

以前、あいみょんに関する記事を書いたこともありますが、僕はあいみょんが好きです。スマホで音楽を聴く習慣はありませんが、あいみょんのいくつかの曲をよく聴いたり、口ずさんだりしています。今回の雑誌の特集は、あいみょん岡本太郎ゆかりの場所に行っていろいろ話すという、僕にとってかなり興味深いものでした。

これを読んでみてわかったのは、やはり岡本太郎という人が何をした人なのかということです。岡本太郎が亡くなった年に生まれた僕は、彼の生前の活躍を知る機会があまりありませんでした(学ぼうとしていなかったからですが)。そんな僕にとっては、実際の岡本太郎の作品の写真を見ながら基本的な情報を得るということがそもそも新鮮でした。

20世紀の日本では、芸術の世界でも「伝統か、西洋か」という二項対立が存在していました。つまり、日本独自の芸術を重んじるか、西洋的なものを重んじるかという問題です。それに対して岡本太郎は、和でも洋でもない芸術を生み出していった人であるということがわかりました。太陽の塔はその象徴であって、言われてみればたしかに日本っぽくもなく、アメリカっぽくもない。なるほど、まだまだよくわからないけれども、岡本太郎というのはそういう人なんだなというイメージができました。そして、絵やデザインだけでなく、建築や文芸など幅広い芸術を世に生み出した人であることがわかりました。あいみょんは彼の作品を見て、「曲を作らないと」というエネルギーが湧くのだそうです。

また、僕が共感したのが、「芸術は庶民のものである」という考え方です。岡本太郎は美術館で見るような芸術だけでなく、家具のデザインなど、庶民に近い芸術を生み出しました。太陽の塔のような「みんなが見られるもの」(いわゆるパブリック・アート)を数多く作ったことからも、彼が庶民のための芸術を重んじていたことがわかります。あいみょんが彼のこの信念に感銘を受けていたように、僕も非常に共感しました。

前回の記事で書いたように、僕もおそらく何かを作るということにやりがいを持っている人間です。そういう意味では、岡本太郎は何らかの刺激を与えてくれる人物かもしれないなと思います。最近は小説を書いたり曲を作ったりしていませんが、岡本太郎あいみょん』を読んで、さて次は何を作ろうかなと、再び思っているところです。

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