良い投資とは?【ファイナンスを1から考える③】

どうもシャオムです。

前回、投資とは何かについてお話しました。今回はその続きで、投資の質を決める要因は何かを考えていきたいと思います。良い投資、悪い投資ってなんだろうということですね。

投資の質を左右するものは2つで、リスクとリターンです。たとえば1万円を投資して1万2千円返ってきたとすると、2千円儲かったことになるのでリターンは20%です。逆に8千円しか返ってこなければリターンは−20%です。次にリスクですが、今のように1万円投資して8千円または1万2千円が返ってくる投資Aと、1万円投資して0円または3万円になる投資Bがあったとします。このとき、投資Bの方がリスクが大きいといいます。「リスクが大きい」とは、言い換えると、得られるリターンの幅が大きいということですね。

前回例に挙げた5万円の食器洗い機の例で考えてみましょう。毎日の台所の片付けの時間を短縮するという投資ですね。期待できるリターンは1日あたり節約できる時間と考えられます。一方リスクは機械が壊れること、また実際使ってみると不便だったなどということが考えられます。これらのリスクとリターンの分析に基づくと、投資するかどうかの基準は、毎日の時間の節約で最初の5万円が回収できそうか、何年くらい壊れずにもつか、実際に使っている人の感想はどうかなどになります。そして、実際にその食器洗い機をある程度使ったあと、また使い切ったあとで、リターンがどのくらいであったかが結論づけられます。投資の質は、リスクとリターンによってこのように決まるということです。

期待できるリターンやリスクがだいたい同じでも、投資家によってそれに投資したりしなかったりするのはなぜでしょうか。それは、人によってリスクを好む度合いが違うからです。ハイリスク・ハイリターンな投資を好むリスク選好的な人もいれば、リスクはほとんどとらずに、安定して少しのリターンを得るリスク回避的な人もいます。自分のリスク選好度に照らして、持てるお金や時間、エネルギーを何に投資するか。それが、投資の考え方を生活に活かすということです。

今回は、リスクとリターンについてお話しました。投資に対する考えが深まったのではないでしょうか。

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