投資とは何か【ファイナンスを1から考える②】

どうもシャオムです。

今回は、投資について考えていきましょう。ファイナンスでは核となる考え方です。

一般には、投資というと、株を買ったり不動産を買ったり、そういった資産にお金を投じるというイメージが強いかと思います。しかし投資の考え方は、ビジネスに興味がない人や資産を運用しない人にとっても大事なものです。

まず投資の定義から。投資とは「将来の利益のために資本を投じること」です。ただ必要なものにお金を使う「消費」に比べ、「投資」は未来に利益が返ってくるということです。これが私たちとどう関係しているかを見ていきましょう。

たとえば、いま5万を持っています。この5万円を、毎日の食事に使ったとします。この場合、この5万円の使い方は「消費」です。もちろん人間は、生きるために常に消費をし続けています。

一方、5万円を使って、食器洗い機を購入したとします。経済全体で見れば、1人の消費者が食器洗い機という商品を買っただけなので、先ほどの食費と同じく「消費」です。しかし、食器洗い機を買ったことによって、毎日の台所の片付けが10分短縮されたとすると、どうでしょうか。1週間で70分、1ヶ月で300分=5時間だけ新しい時間を手に入れたと考えることができます。そしてこの時間を、好きに使うことができます。もしこの時間で仕事をすれば、新たに収入を得ることもできます。つまり、食器洗い機を買うという5万円の使い方は、将来のお金や時間を得ることにつながっているのです。これが投資の考え方です。

もう一歩踏み込んで考えると、「投資」や「消費」は、お金の使い方そのものというよりも、考え方ということができます。たとえば、お弁当を買って食べるという行為。ただ空腹を満たすために買えば、これは消費です。しかし、お弁当を買ったことによってご飯を作る時間を省くことができたなら、これは投資といえるでしょう。違う角度から見ると、将来の健康を得るという視点では、より時間やお金ががかかっても体に良いものを食べる方が、リターンの大きい投資といえるかもしれません。このように、同じものを同じ値段で買っていても、人によってその意味合いは変わってきます。自分にとって価値の高いお金の使い方、つまり質の高い投資がどれだけできているかが、将来の利益につながっていくのです。

今回は投資とは何かについてでした。自分の収入のうち、何割が投資に当てられているかを分析するのもおもしろいと思います。次回は、「投資の質を決める要因」を考えていきたいと思います。

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