SNSを「整備する」

どうもシャオムです。

学生の就職活動などで、たまに、「新聞を毎日読みなさい」というアドバイスを受けることがあります。就職支援課の年長の職員さんなど、上の年代の方に多い意見だと思います。新聞は、教員採用試験でときどき話題にあがることでもあります。しかし、現実は、僕の世代で新聞を読んでいる人の割合はかなり低いものと思われます。ましてや紙の新聞となると、僕らの世代では1割も読んでいないのではないかと思います。それでも新聞は読んだ方がいいのかという問題について、少し考えてみました。

大前提として、世の中で起きていることはすべて自分に関係があるという考えに立てば、日々のニュースを知るのが重要であることは言うまでもないでしょう。新聞には、1日のニュースやトレンドがまとまっているわけですから、大人が若者に読むのを進めるのももっともです。特に、ビジネスの世界では、政治、経済その他の動きは、何らかの形で業界に影響を与えるので、ニュースを知るのはより重要になります。

僕らの世代が何でニュースを知っているかというと、デジタルの新聞またはSNSではないでしょうか。そこで、デジタルな情報と、紙媒体からの情報には、質において差があるのかということが問題になります。結論を言うと、紙の新聞の方が、情報に偏りがないといえると思います。デジタル版の新聞でも紙で読むのと同じ記事を読めば同じことなのですが、そもそもの目に入ってくる情報が紙とスマホでは違います。スマホで見るニュースは、AIによって何がトップに現れるのかを調整されていることが多いです。要するに、目に入ってくる情報に最初から偏りがあるということです。いろいろな記事を読んでいても、次から次に表示されるのは、もともと自分の関心が高い分野の記事であることが多いです。紙の新聞であれば、どんな人の目にも同じ紙面が飛び込んでくるわけですから、分野という点での偏りはないわけです。

とはいえ、紙の新聞を購読して、毎日読むのは、習慣のない人にとっては面倒なことです。同じだけのインプットがスマホだけで済むのであれば、それに越したことはないというのが正直なところです。情報の偏りを減らす一つの方法は、SNSで、意図的に幅広い人をフォローし、タイムラインを「整備」することです。タイムラインに幅広い情報が流れていれば、自然といろいろなニュースを知ることができます。自分から調べて情報を仕入れにいくのは、かなりエネルギーを使うことです。それに比べて、タイムラインに自動的に出てくる情報を読むハードルはかなり低いでしょう。

今回は、情報の偏りから、SNSを整備することについて考えました。一度フォローする人を見直して、タイムラインを整備してみるのもよいと思います。

f:id:honmadesukate:20200710151723j:plain