寄付についての考え方

どうもシャオムです。

みなさんは、何かに寄付をしたことがあるでしょうか。このブログを読んでくださっている方の中には、何かといろいろなことに目を向け、寄付をしている方もいるのではないかと思います。今回は寄付について少し考えてみます。

小学校のとき、「赤い羽募金」や「緑の羽募金」といって、学校に何円か持っていって、募金すれば羽がもらえるという企画がありました。あれが何の団体への募金なのか、当時は気にも留めず、ただ黄色の帽子に羽をつけて遊んでいました。あの募金が象徴するように、多くの人々にとって、寄付とは、自分とは直接関係のない誰かのために、また良いことをしている団体にお金を預けるというイメージが強いのではないでしょうか。つまりは、自分のお金がどこにどう使われているのかは知らず、良いことをしているのでしょうからどうぞ使ってくださいという感じです。ここには、人のために何かしようとする真心があり、寄付した側も清々しい気持ちになるものでしょう。

しかし、このような考え方では、寄付する側とされる側、また最終的に恩恵を受ける側をつなぐものは、お金だけであり、それ以外に大した結びつきを持っていないということになります。これでは、寄付を募る方は、どんな人が寄付をしてくれているのかも詳しくわかりませんし、寄付をする方も、ちょっといいことをしたという気になる程度です。

それでも、寄付によってお金が動かされるということは、大いに意味がありますが、本来ではあれば、寄付はもっと強く人を結ぶものではないでしょうか。寄付をする側からすれば、金額にもよりますが、自分で稼いだお金を人にあげるのですから、そこには「なぜこの人にあげるのか」という思いが込められるべきです。寄付を送る会社や団体の活動に賛同しているとか、自分自身がその団体から恩恵を受けているなどの背景です。また、寄付を募る側からすれば、お金を借りるのではなく、ましてやもらうのですから、寄付で得た収入を無駄にせず、寄付者の希望を叶えるような形で使うよう努めるべきです。また、その支出の内容を、できる限り寄付者にわかるような形で開示することも重要でしょう。また、寄付者自身が「ここに寄付をしてよかった」と思えるような配慮が欠けてはならず、真心には真心で返すという、心のつながりが、寄付をより意義深いものにします。

寄付を「出資」だと捉える考え方もありますが、今回はあえて寄付する者、される者の姿勢や考え方に焦点を当てて書いてみました。応援したいと思える人や団体に寄付をすれば、そこからつながりが生まれ、人生が豊かになるのではないかと思います。

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