野球はなぜ人気か

どうもシャオムです。

僕は子どものころから野球をやっていたこともあって、今でもかなり野球が好きです。実際にプレーするのも好きですし、テレビでプロ野球の試合を3時間丸ごと見ることもけっこうあります。今まではあまり考えたことがなかったのですが、野球が好きな人は、野球の何が好きなのかなあということが気になってきたので、考えてみることにしました。

野球をやる側と観る側があると思うのですが、今回は観る側に絞って話したいと思います。野球を観るのが好きな人を、大きく2つに分けます。高校野球型とプロ野球型です。高校野球型の人は、選手のはつらつとしたプレーが気持ちよかったり、負けたら終わりのドラマが好きだったりするタイプだと思います。野球に心を揺さぶられる人といえます。一方、僕はどちらかというとプロ野球型ですが、こちらの人は、野球という「ゲーム」が好きなタイプです。この2つどちらも野球の大きな魅力であり、野球を盛り上げている要素です。ただ、野球に興味がない人からすると、その良さがわからないと思うので、ここからはプロ野球型からの目線で野球が好きな人の心理を説明したいと思います。魅力を伝えたいのではなくて、なぜそんなに好きかをわかってほしいという感じです。

「ゲーム」としての野球とはどういうことでしょうか。野球はよく「確率のスポーツ」と呼ばれます。ヒットを打つ確率、試合に勝つ確率、ストライクを投げる確率、二塁手に打球が飛ぶ確率などなど。これらの何重にもなる事象の組み合わせで、野球が成り立っているという考え方です。実際に野球のデータでは、防御率や打率など「〇〇率」という指標が多用されます。それほど「確率」や「割合」が重要な意味を持つスポーツだと言えます。おそらく、これほど多様に且つ細かく割合を算出するスポーツはありません。

一方、一般的にゲームというものは、これもまた確率が大いに関係しています。たとえば、ビンゴゲームは完全にランダムな確率に結果が依存しています。ポケモンバトルなら、攻撃が外れる確率、相手を麻痺させる確率などが勝敗を左右します。ゲームを面白くする要素として、クリエイターは確率を使います。なぜ確率がゲームを面白くするかというと、成功したり失敗したりするリスクが、ワクワク感やハラハラ感を演出するからでしょう。ギャンブルの面白さと本質的に近いかもしれません。

野球は観ている側からすれば、確率によって結果が変わるゲームといえます。自分が応援している選手がホームランを打つかな、この回を0点に抑えるかな、という心理は、ゲームとしての面白さを実感している心理といえます。野球はどこに注目するかによって、遊び方の幅がとても広いゲームなのです。

プロ野球が好きな人は、今回の内容にうなずけるのではないでしょうか。野球をあまり知らない人は、ああ、彼らは野球のそういうところが好きなんだな、と思っていただければ幸いです。最後になりますが、元阪急・福本豊氏が盗塁のコツを聞かれたときの言葉を紹介して終わります。

まず、塁に出なあかんね。

 

愛すべき福本豊さんの名(迷?)語録、ズラリ―と~(^_-)-☆ | 武部好伸公式Blog/酒と映画と旅の日々

 

 

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