持続可能な「考え方」を身につける

どうもシャオムです。

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)という言葉を知っているでしょうか。2015年に国連が、持続可能な開発のために定めた目標で、17のグローバル目標からなっています。それは、以下の通りです。

 

1. 貧困をなくす

2. 飢餓をゼロに

3. 人々に保健と福祉を

4. 質の高い教育をみんなに

5. ジェンダー平等を実現しよう

6. 安全な水とトイレを世界中に

7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

8. 働きがいも経済成長も

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

10. 人や国の不平等をなくそう

11. 住み続けられるまちづくりを

12. つくる責任つかう責任

13. 気候変動に具体的な対策を

14. 海の豊かさを守ろう

15. 陸の豊かさも守ろう

16. 平和と公正をすべての人に

17. パートナーシップで目標を達成しよう

 

一貫しているのは、「持続可能」ということであり、個人的には2つの考え方が根本にあるのではないかと思います。それは、人間の平等という点と、自然の保護という点です。

平等を実現し、人間社会が存続していくためには、地球環境を守ることが大切であることは、多くの人が知っています。そのため、「持続可能な」と聞くと、環境問題をイメージする人が多いのではないかと思います。もちろん、環境問題の解決は、持続可能な開発の中の重要なテーマではあります。しかし、持続可能=環境保護と考えてしまうと、どうしても限定的なものと捉えてしまいます。本来、持続可能な開発とは、私たちの日々の活動の多くに関わっていることですから、環境問題だけではなく、もっと身近なものとして考える必要があります。

そうはいっても、私たち個人が、持続可能な開発をしていこうといっても、漠然としていて何をしたらいいのか分からないのもまた事実です。そこで、「持続可能な開発」というと、何か大規模なもののように感じてしまうので、「持続可能な考え方」を実践してみるのはどうでしょうか。

これは、私たちに極めて身近な考え方です。たとえば、ダイエットをしようというとき、その方法はいろいろあります。どうやってダイエットをするかを決めるときに、「持続可能かどうか」という基準で考えるとどうなるでしょうか。食事制限をするというのは一つの方法ですが、生活スタイルから大きく外れるような食事制限は、持続可能とはいえません。ほかにも、普段では絶対にしないような過度な運動を課すのも、持続可能とはいえないでしょう。ここでは、持続可能なダイエットとは、たとえば食事の習慣を少し変えてみるとか、運動の習慣を身につけるとか、漸進的なものになるかと思います。こういった、あまり目に見えない地味な方法は、やっている気にならなかったり、すぐに効果が表れなかったりするせいで、ふつう好まれません。しかし、何においても、このような漸進的な方法の方が、人間にとって自然であり、環境にも優しいことが多いです。一方、すぐに効果が出るような方法は、お金がかかったり、多くのエネルギーがかかったり、なにかと負担がかかるものが多いです。車での移動は快適で速いですが、環境に優しいとは言えず、事故の危険も生み出します。車のように、便利で手っ取り早い技術は、長い目で見ると、さまざまな問題を誘発し、持続可能な社会を実現するのを遅らせるものといえるかもしれません。

社会や経済は基本的に、便利さを追求してきて成り立っているものです。この便利かどうかという論理から、持続可能かどうかという論理への転換、すなわち考え方の見直しこそ、持続可能な開発を世の中に広めるうえで重要なことではないでしょうか。

 

https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html

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