開幕から2ヶ月 セ・リーグ展望

こんにちは、シャオムです。


プロ野球開幕から2ヶ月がたちました。上原浩治の引退をはじめ様々なことが起こりましたが、ここでセ・リーグの今後の展望を自分なりに考えてみました。各球団ごとに見ていきたいと思います。


4月不調ながらここにきて圧倒的な強さを見せ始めたのがカープです。5月は20勝ともう去年までの野球をすっかり取り戻しています。3番バティスタ、4番鈴木、5番西川が定着したことで得点力は格段に上がっていますし、投手力に関しては近年一番と言えるのではないでしょうか。ジョンソンが去年よりも好調で、成長しているアドゥワ、2年連続で安定感抜群の大瀬良、今年ブレイクの床田と先発陣が整備されています。それに加えてフランスア、レグナルト、一岡をはじめとしたリリーフ陣はこのところ隙がありません。不安材料としては抑えの中崎など、登板が増えてきたときのリリーフ陣でしょうか。西川のレフト守備も不安視されていましたがだんだん慣れてきました。どちらにしても他球団はカープ戦に良いピッチャーを当てないと、独走を許してしまいそうな雰囲気です。


続いて現在2位の阪神です。開幕前の評価からすると、投手陣の期待通りの頑張りと、巨人とヤクルトが停滞している分この位置につけているという感じでしょうか。今日福留が抹消になりましたが、全体的に見ればケガ人が少なく一軍、二軍含めチーム一丸で毎試合戦っている感じがします。現在ローテーションが、西、岩田、ガルシア、青柳、メッセンジャー、高橋遥人の順で回っていて皆安定した投球をしていると言えます。加えて岩貞、藤浪、才木、小野など期待できるピッチャーが控えています。リリーフ陣もジョンソンを筆頭に非常に安定していて、だれかが疲れても、二軍には桑原、高橋聡文、岩崎など経験のある選手が調整しています。ピッチャーが崩れない限り、シーズン終盤まで良い戦いができるのではないでしょうか。今年大活躍の梅野、大山、近本は頑張って1年間走り抜いてほしいです。


現在3位の巨人はこの先不安です。5位あたりまで落ちる可能性もあるのではないでしょうか。開幕直後に吉川尚輝が離脱したのが痛く、1番バッター、セカンドの守備ともに弱点になっているように思います。ここ数年の補強でやってきた大竹、野上、ビヤヌエバゲレーロ、陽などが今ひとつ働いていませんし、なにより勝ちパターンが決まっていません。それに加えて菅野が不安となれば、大型連敗する可能性も出てきます。そうはいえど、坂本、丸、岡本の並びは驚異的としか言いようがないので、ここからまた上がっている可能性も十分あるでしょう。ポイントはやはり勝ちパターンが決まるかどうかだと思います。マシソンが帰ってきて、中川、澤村らと方程式を立てられれば最高の形ではないでしょうか。


続いて中日。開幕前の評価にもかかわらず開幕から好調でした。大島、平田、ビシエドを中心にした打線はかなり機能していましたが、ここにきて平田が離脱し、アルモンテもなかなか去年のようにはいかないというところで苦労しています。なんといっても問題は投手陣でしたが、今年はマルティネス、ロドリゲス、鈴木博志と後ろが安定し、接戦を戦える戦力が整ってきました。しかし一方の先発陣は笠原も離脱してしまい、不安が大きくなるばかりです。今年復活している大野を中心に、なんとか若いピッチャーが出てきて頑張ってほしいところですが、活躍しそうな若手の名前が挙がらずセ・リーグの中では最も先が見えないチームなのかなと思います。そんな中救世主といわんばかりに打撃開眼した高橋周平がこのまま首位打者となり、新たなドラゴンズの顔となるしかないでしょう。


5位・DeNAに光が見え始めています。ロペス、宮崎、ソトが徐々に当たり出し、本来の強力打線が機能する気配を見せています。そしてなんといっても先発陣が素晴らしい。開幕から絶好調の今永、復帰して去年の投球を取り戻した東、そしてドラフト1位の上茶谷がここ数試合もの凄いストレートを投げています。現在この3人を同一カードで投げさせており、このカードに当たるチームはたまらないでしょう。3連続完封させられる勢いです。先発が長いイニングを投げられればリリーフ陣の負担も減るでしょうし、万全の状態ならばパットン、三嶋、砂田、エスコバーあたりも活躍すると思います。ソリスという外国人の獲得も発表されていましたね。これから交流戦で弾みをつけて、上位争いに食い込んでいってほしいところです。それにしても、バリオスはもう使い道がないのでは?


最後になりますが、今日で16連敗のヤクルトが問題です。投打が噛み合わないとはこのことかという感じです。ヤクルトに関しては今年ハフ、マクガフ、梅野らが頭角を現してリリーフ陣が整ってきたので、また優勝争いに加わるのではないかと思った矢先の連敗です。ケガ人は皆帰ってきましたが打線のパターンが見えなくなり、淡白な打撃も目立つようになってきました。一番心配なのはバレンティンで、スタメンを外されたり4番を外されたりしたことによって余計に不貞腐れているように見えます。村上がブレイクし、全員揃えば強い打線であることに間違いはないので、早くヤクルトの形を取り戻し、セ・リーグを再び盛り上げていってほしいです。


開幕前に予想をやっていなかったので、最後にこの時点での順位予想をしたいと思います。

1位 広島

2位 阪神

3位 DeNA

4位 ヤクルト

5位 巨人

6位 中日


いよいよ交流戦です。パ・リーグを見る機会も増えると思いますので、ますますプロ野球を楽しんで見ていきたいと思います。

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