コロナで合唱界はどうなるか

どうもシャオムです。

僕は社会人の合唱団に所属しているのですが、コロナの影響でしばらくの間、練習、本番がすべて中止になっています。音楽の界隈にも確実に影響を与えているコロナですが、これからの合唱文化、音楽文化がどうなっていくかが気になっています。今回は合唱界隈がどういうコミュニティなのか、そしてコロナがどんな影響を与えているかをお話したいと思います。

まず、合唱といっても馴染みのない人もいると思うので、誰が何をしているのか、基本的な情報を述べます。

日本の場合でいうと、プロの合唱団というのがいくつか存在します。

http://we-love-classic.com/chorus/puro-gassyoudan.html

こちらのサイトでは4つの団が紹介されていますが、新たにNPO法人などとして発足した合唱団もあるようです。

マチュアの合唱団となると、いま、全日本合唱連盟に所属している団体は約5000あるそうです。5000といったらなかなかですよね。1団体10人だとしても50000人が合唱をやっていることになります。古今東西を見ても、人あるところに歌ありですから、コロナのもとで合唱文化を継続させるということは、多くの合唱人にとって重要な問題なわけです。

合唱界を引っ張っているのは、いわゆる声楽家や作曲家の人たちで、彼らが日本全国の合唱団を指導することで、庶民に音楽を広めています。そうして音楽に触れた人たちが、プロの演奏を聞きにいくことによって、音楽家たちは自らの発表の場を広げています。以上が僕から見た合唱界隈のざっくりした様子です。

 

では、コロナ以降この合唱界がどう変わったかを考えてみます。まず3密の極みである合唱の練習は全面中止になりました。もちろん予定されていた本番もすべて中止ですから、歌う機会に加えてリアルで聴く機会もなくなりました。

一番困っているのは、経済的な面で打撃を受けている「合唱の指導で食べていた人たち」ではないかと思います。仮にいろいろなところで指導されていたとしても、どこも練習ができなくなったので仕事がなくなったということになります。この人たちが、「音楽だけで生きていけない」という状況になっていることが大きな問題です。もしかしたら専門の指導者が減ってしまうかもしれませんし、ある意味では集まらなくてもいい音楽の表現方法を考える音楽家がもっと現れるかもしれません。

合唱界も、他の分野同様、どうやってコロナを乗り越え、継承するかということが課題になっています。その中で、新しい合唱の様式も出てくるでしょうし、なんとか歌おうという動きは今までにも起こってきました。とはいえ、「人と一緒に歌いたい」という自発的な人々の意志によって支えられている合唱団というコミュニティは、歌える時期がくれば自然に息を吹き返し、また人々の生活に活力を与えてくれるのではないかと思っています。

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