北京の思い出

どうもシャオムです。

「北京の思い出」と題をつけました。今回は、3年前の2月に行った北京旅行の思い出を書きます。大学2年の2月、新しくゼミに入った僕らはゼミの先生に連れられて北京を旅行しました。ゼミメンバー5人での6日間ほどの旅でした。当時のことについてあまりまとまった記録を残していなかったので、今回この場を借りて振り返ろうと思います。

前年の春に初めての海外留学を終えていた僕らは、初めての中国に胸を高鳴らせていました。現地まではメンバー4人で上海を経由して行き、北京で教授とメンバー1人と合流する流れでした。上海で観光して北京に入り、現地の大学で授業を受け、学生と交流しました。自分たちの大学のプレゼンをする機会ももらいました。万里の長城故宮はじめ観光にも出かけました。現地大学のご配慮で、安全にかつ中国の学生と交流しながら観光することができ、有意義な時間を過ごすことができました。一つ一つ振り返っているときりがないので、中国人の学生と話して印象に残った場面を紹介したいと思います。

当時の僕らは割と日中関係や日韓関係に興味を持っていて、同世代の中国人が日本に対してどう思っているかを知りたいという希望がありました。そこで、現地の学生にもいくつか質問をしてみました。「日本についてどう思うか」「安倍晋三についてどう思うか」「学校では日本について何を習ったか」など。しかし、学生たちの答えは、ぶっきらぼうなものでした。みんな、「どうも思っていない」や「戦争については知っているけど興味はない」といった答えでした。僕らの質問は、純粋な疑問や好奇心から発せられたものではありますが、今思うとある意味失礼な話です。彼らは政治的に国がどうあれ、僕らと交流したいという真心で歓迎してくれたわけです。もちろん彼らも日中関係に問題があることは知っていますし、何らかの立場は持っているかもしれません。しかし、一党独裁の中国で、人々が僕らのように政治を自由に(ある意味ではのんきに)議論することができるかといえば、そうではなかったのでしょう。彼らには、政治を主体的に考えるという機会はほとんどなかったかもしれません。日本をどう思うかと聞かれても、困るのは当然です。僕らがしなければいけないのは、政治についての意見を戦わすことではなく、同じ世代の若者として仲良くなることでした。彼らはその旅行を通して僕らに良くしてくれました。そして、日本からやってきた僕らに感謝もしてくれました。そういう出会いが一番の成果だったかもしれません。

ここからは余談ですが、僕らが北京へ行く少し前、中国で鳥インフルエンザが流行しているというニュースが流れました。僕らはゼミの先生からも指導を受けて、現地での食事には気をつけるように言われていました。ところが蓋を開けてみると、当の先生が、滞在先のホテルの向かいにあったケンタッキーフライドチキンを食べようと提案したときは、腰が抜けました。やはり、グローバルチェーンを展開する企業の信頼というのは強大でありました。

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