いま数学を学ぶ意義【教員になるまでにやること①『解析概論』読破】

どうもシャオムです。

少し前に教育実習が終わりまして、比較的ゆっくりとした日々を過ごしております。採用試験の合否に関わらず、来年の4月以降は、一旦教員としてまたは講師として学校で働きたいと思っています。そういうわけで、来年の3月までは、ある程度自由に過ごすことができるので、この期間でやろうとしていることをブログでも報告したいなと思います。

まずはその1つ目として、高木貞治氏の『解析概論』の読了を目標にします。『解析概論』は、1938年に出版され、今なお増刷されている名著です。日本では数学の秘奥の書のような位置付けになっていて、もはや古典の域に入っているのかもしれません。

この本に出会ったのは3年前、当時いっしょに住んでいたルームメイトの本棚に置かれていたときです。僕らはお互いに数学を勉強していたので、ちょっと手にとってパラパラと読んでみましたが、早々に諦めたのを覚えています。それから3年、ゆっくりではありますが、コツコツと数学の勉強を進めてきました。そこで今、ついにこの『解析概論』に挑もうというわけです。もちろん何を言っているか不明な箇所も多いはずです。しかし、とりあえず一通り読んでみることを目標に、やっていこうと思います。

今、僕が数学を学ぶモチベーションについて少し触れておきます。前提として、学校で数学を教えることになる身として、できるだけ深く数学を理解しておきたいという気持ちがあります。中学の数学しか知らないのと、高校の数学を知っているのでは、小学生に算数を教えるにも、教え方が違ってくるからです。要するに、より高いところから全体を眺めることができれば、数学のどの段階を学ぶ人に対しても、より良い助言ができるのではないかという考えに立っています。

そして、数学を学ぶことは、もちろん教師として働く上で重要なのですが、それ自体を目的としているわけでもありません。数学を精密に、丁寧に学ぶことは、自分の思考力を育てるためにも意味があると思っています。

『解析概論』の内容に関する話は、専門的すぎるのでここではしないことにします。しかし、半年後、どれ程度読み終え、どの程度理解できたのかは皆さんとも共有することにし、その区切りのときを目指して取り組んでいこうと思います。

 

定本 解析概論

定本 解析概論

  • 作者:高木 貞治
  • 発売日: 2010/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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