オンラインで生まれた格差とは

どうもシャオムです。

大学でオンライン授業が始まって久しくなりました。対面での授業が再開しているところもありますが、いろいろな制限はなくならないままです。大学だけでなく社会のさまざまなコミュニケーションがオンラインになっており、多くの人にとって馴染みも出てきているのではないでしょうか。

ところで、オンラインでのコミュニケーションは、もちろん機械を操る能力を要求するので、それが苦手な人にとっては大変な作業になっています。高齢者が家族の助けを借りてオンライン通話をしている風景などがよくありますが、まさにこのような助け合いが重要なときなのだと思います。コンピュータを扱うことができて誰の助けがなくてもオンラインでコミュニケーションがとれる人と、そうでない人の間には間違いなく格差が生まれています。

では、コミュニケーションがオンラインになったことによって生まれた格差はこれだけかというと、そうではあまりせん。むしろ、それよりも大きな格差があります。それは、自己管理能力があるかないかの差です。たとえば大学のオンライン授業は、自分で計画をしっかり立てて時間通りに授業に参加できる学生はよいですが、そうすることが苦手な学生にとっては少し辛いです。決められた時間にオンライン授業に参加することは、決められた時間に教室に行くよりもハードルが高いです。要するにオンラインになったことで人と物理的に接する機会がなくなり、人の動きに合わせて動くということができなくなっているのです。そうすると、人に会うことによって刺激を受けていた人は、何かやるべきことがあったとしても、危機感を感じづらくなってしまうのです。

オンラインへの移行によって生まれたのは、たしかに機械が使えるかどうかに基づく格差であることには違いありません。しかし、もう一歩考えると、人と会わない環境でも自分を管理していけるのかどうかという差こそが、大きく開いているのではないかと思います。

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