ポケモン、現在に至るまで
どうもシャオムです。
ポケモンの3回目です。今回は、ポケモンの歴史をたどりつつ、会社がどう発展してきたかを考えたいと思います。経営的な部分とは少し離れるかもしれませんが、よろしくお願いします。
さて、世の中にポケモンが現れたのは、今から24年前、1996年の2月27日です。この日はゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター赤・緑』が発売された日です。この後、ゲームソフトのポケモンシリーズは約３年周期で新シリーズが発売されることになり、それに伴ってポケモンのキャラクターの種類も増えていきます。1997年にはアニメ『ポケットモンスター』が放送開始し、キャラクター商品やカードゲームなども生まれるようになりました。僕の個人的な話では、メインのアニメやゲームのほかにも、子どものころはさまざまな思い出があります。ゲームソフトで言うと、2000年前後のニンテンドー６４ソフト『ポケモンスタジアム』シリーズ、ゲームキューブの『ポケモンＸＤ』シリーズ、ゲームボーイアドバンスとＤＳソフト『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズなどを遊びました。幼稚園から小学校時代には、文房具や、ポケモンパン、ポケモンの折り紙本、クレーンゲームのぬいぐるみなど、いろんな形でポケモンを楽しんでいました。
まず、1996年の『ポケモン赤・緑』が発売された当初について見てみました。Wikipediaによると、ゲームボーイが発売されたのは1989年であり、『赤・緑』が発売された1996年にはすでに時代遅れのような機種になっていました。しかし、ポケモンゲームの核である「収集・育成・対戦・交換」という要素がハマり、『ポケモン赤・緑』とその後に発売された『青』を合わせた販売本数は1023万本を記録しました。ゲーム『ポケモン』以降、収集や交換というそれまでのゲーム界であまり取り入れられていなかった要素は、ゲームにおいて定番となるなど、ポケモンが一定の影響力を持ったことがわかります。また、アニメ開始以降、女性ファンが増加し、ゲームボーイの女性ユーザーの増加につながったことも触れられています。
海外での展開に関しては、1998年にゲームソフトが発売、99年に映画『ミュウツーの逆襲』がアメリカで公開されヒットするなど、早い段階で海外進出を果たしていました。現在では『ポケモンＧＯ』が全世界で大ヒットしており、ポケモンの海外での人気は衰えるところを知りません。
次に、会社の沿革を見ておきましょう。もともとゲームシリーズを開発しているのは株式会社ゲームフリークであり、その販売を行っていたのは株式会社任天堂でした。その後、1998年に「ポケモンセンタートーキョー」が開設されるのを機に、株式会社ポケモンセンターが生まれました。これが株式会社ポケモンの前身であり、この設立以降、ゲームの販売も行うようになりました。2000年には社名を株式会社ポケモンに変更し、現在の形となりました。
現在、株式会社ポケモン が何をしているかというと、前回書いた通り、その核となる事業はライセンス事業になります。ポケモン というキャラクターを売っているということですね。より具体的には、どんな事業内容があるのでしょうか。株式会社ポケモンのホームページによると、
・ゲームソフトのプロデュースと発売
・カードゲームのプロデュースと発売
・ライセンス管理
があります。
特筆すべきは、2つでしょうか。まず、ゲームの制作は、株式会社ポケモン ではなく、ゲームフリークが行なっているということです。ゲームを実際に作るエンジニアたちがいるのではなくて、ゲームのコアとなる内容を企画したり(プロデュース)、売り出したりするのが仕事だということです。そしてもう1つは、マーケティングが事業の重要な位置を占めていることです。多くの企業は、自分たちの製品を売るにあたって、広告代理店を通して世に宣伝しますが、ポケモンは、主にこの広告を自分たちでやっているのでしょう。それは、会社の生み出す価値が、本質的に「ポケモンを売る」ということであり、「作る」ことではないからでしょう。株式会社ポケモンの大きな仕事は、いかにして1つ1つのポケモンのキャラクターを活かせるか、ポケモンを通して顧客を楽しませることができるかを考えることです。つまりは、ポケモンの魅力を伝えるということですから、それは直接、マーケティングということになります。ポケモンにとってマーケティングは、核となる仕事だということがわかります。
今回は、株式会社ポケモンの沿革を通して、ポケモンがどんな会社なのかをさらに見ていきました。今回で一旦、ポケモンの考察は中断しますが、またの機会に続きを書ければなと思っています。
