ケーキ屋さんにて思う

どうもシャオムです。

ケーキ屋さんにケーキを買いに行くと、クリスマスなので多くの人で賑わっていました。小さなお店ですが、6人くらいのスタッフが忙しく働いておられました。クリスマスは1年で一番、ケーキ屋さんが儲かる時期なので、さぞ忙しいのだろうなと思いました。しかも、ケーキはそんなに日持ちのする食べ物ではないので、この短い期間に集中して作っては売らなければならないのです。それなりに完成度の高いケーキであれば、パティシエが一つ一つ丁寧に作らなければならないものでしょう。1人のパティシエが1日に作れるケーキの数はいくつなのだろう、とケーキを食べながら思うわけです。作ったパティシエは、そんなこと考えながら食べてほしいと思っていないでしょうけども。

ケーキやさんのショーケースには、いわゆるホールケーキと、一切れずつ売られているケーキがあるわけですが、もちろんお店からすれば、売れば儲かるのはホールケーキでしょう。ただ、ホールケーキというのは、普通は1人で全部平らげるわけにはいきませんから、主に家族が注文するわけです。そう考えると、ケーキというものは、家族の構成人数が多ければ多いほど儲かるのだという予想が立ちます。

核家族化」と言われるようになって何十年になるのか知りませんが、一家の人数というのは、平均的に見れば、減ることはあっても増えることはないというのが、日本の現状です。人口全体が減少しているので、もちろん全体の消費も落ち込むわけですが、その減少のペースよりも、ケーキの消費量の減少のペースは早いのではないかと思います。

ほかにも、大家族だからこそ消費されるものというのはたくさんあります。今では、当時「核家族」と呼ばれた4人家族や5人家族よりも少ない世帯が増え、ますます家族の人数は少なくなっています。冷蔵庫や洗濯機といった家電製品は、もともと4人や5人の家族が住む家を想定して作られたものでしょうし、そもそも家自体がそういう家族に合わせて作られています。食べ物にしても日用品にしても、家族でシェアすることを前提に作られているものは多くあります。せっかくモノを作っても、それが社会で効率よく消費されなければ、経済にとって無駄になるだけでなく、環境にも良くないでしょう。あらゆる商品が、1人用や2人用といった、少ない人数のための商品へと、再設計を迫られているときではないかと思います。

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