都市の成り立ちを考える

どうもシャオムです。

僕はときどき京都に行く機会があって、京都(京都市)という街がけっこう好きです。実は生まれたのがこの京都市であり、3歳くらいまでをここで過ごしました。そのせいか、当時の記憶はほぼないのに、京都に行くとどこか土に還ったような感覚というか、「マイホーム」のような気持ちになります。

京都市の特徴は、道が碁盤の目の模様に整列していることです。タテ(南北)には烏丸通り、河原町通り、東大路通り、ヨコ(東西)には二条、三条、四条という番号がついた道のほか、北大路通り、丸太町通などがあります。そして、地名は、「四条烏丸」、「西大路三条」などと、通りと通りの交わるところという言い方で表されます。これは国際的には標準的な表し方だと思いますが、非常に美しくわかりやすくて良いです。

京都がこのように碁盤の目の模様になっているのは、そこに平安京という都があったからです。政治の中心地を基準に「右京」「左京」などの地名がつけられ、道が綺麗に並ぶよう設計されました。これは、中国の隋・唐のしゅとであった長安を手本として作られたと、教科書には書いてあります。このように、歴史を辿ると、なぜ今こうなっているのかに対する理解が深まって面白いです。

都市の成り立ちを知るのは、ただ面白いだけではありません。その都市が持っている魅力や、現在かかえている問題、そして地元の人々の気質にまで影響を与えているのが、都市の成り立ちであるといえます。

都市が成立する条件にはたとえばどんなものがあるか、Wikipediaを少し見てみました。

そもそも街というのは人がいるということですから、人が住める場所でなければいけません。超重要な条件は、水が手に入ること、そして勾配が少ないことです。砂漠のど真ん中や、山の斜面の傾きが急なところに街ができないことは想像できると思います。そういう意味では、街ができる場所というのは、平野、盆地、湖岸や湾岸などになるわけです。

そして、歴史的には、肥沃な土地があるというのも重要な条件でした。もちろん、昔は今ほどの早さで食べ物を運ぶことができないので、消費する人が住んでいる近くに食べ物を生産する場所があるというのは重要なことでした。海や川があれば、魚を食べて生きていけるかもしれませんが、大抵は、人々は農作物を手に入れる必要があったと思います。

歴史的に栄えた街というのは、ただ地理的な条件が揃っているだけでなく、城下町や門前町のように、人為的に発展させられたものもあります。城下町はお城を中心にできた街、門前町は大きな神社やお寺を中心にできた街です。ほかにも、港町や宿場町なども、港や宿場の周辺に人が住む方が機能的だということで発展した例でしょう。

どんな街であっても、成立し発展してきた歴史があります。街の歴史を学ぶことは、その街について考える上でこうも重要なことなのです。

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