学級経営とは何か

どうもシャオムです。

入学式、始業式が終わり、クラスがスタートしました。いよいよクラスを運営していかなくてはいけなくなったのですが、僕はそもそも、学級経営にまったく関心をもっていませんでした。2年前、教師になろうと思った理由は、勉強を教えたいからでした。2年間を経て、その考えは少しずつ変わり、今は、勉強も含めて子どもの成長を助けたいという考えになりました。しかし、「集団」という観点では、ほとんど教育を考えたことがありませんでした。そんなわけで、どうやってクラスを運営していくかという問題が、今、僕の上にのしかかっているのです。

さて、学級経営まったくの素人の僕が、何をしていくでしょうか。僕が思っていた以上に、学校の先生たちは、学級づくりに力を入れています。今のところ、最大のエネルギーを注いでいるといっても過言ではないように見受けられます。クラスが始まってからの1週間は「金の1週間」と呼ばれ、この1週間をどう過ごすかがきわめて重要であると言われています。僕はこの意味が理解できなかったので、なぜ最初の1週間がそんなに大事なのか、そして学級経営とはいったい何なのかを初めて考えてみました。

学級経営がなぜそれほど重要かというと、それは学校の秩序を保つためです。たとえば、身勝手な行動をする子がリーダーになってしまう。そうすると、誰かが身勝手な行動をしたとき、それを正せる生徒がいなくなります。然るべき人をリーダーにしなければ、クラス全体が荒れてしまいます。誰を中心にしてクラスを回すのかということは、秩序を保つために重要なのです。また、周りと同じように生活や学習ができない子に、必要な支援をするのも大事なことです。彼らを放っておけば、学校に来れなくなったり、周りに悪影響を及ぼすかもしれません。日ごろから友だちが彼らをサポートできるような仕組みを用意したり、彼らができるだけストレスを感じないようなクラス作りをしたりすることが大事です。そして、1つのクラスが荒れてしまえば、それは学年や学校全体にまで波及するでしょうから、クラスの秩序を維持するということはやはり重要なのです。

ここで1つ考えてみたいのは、秩序を維持することがそれほど重要なことなのかということです。たしかに、学校の秩序が乱れれば、ちゃんと勉強したいと思っている子にとっての損害になります。この意味で、学校が荒れることは子どもたちを不幸にするといえます。学校の秩序が保たれていることによって、子どもたちは安心して生活でき、勉強やほかの活動に打ち込むことができます。しかし、このように安定した秩序というのは、学校に特有のものであり、社会一般からすれば非常に異質なものです。つまり、私たち教師が必死で守ろうとしている学校の秩序は、学校という世界だけに存在するものなのです。子どもたちが社会に出れば、もっと混沌とした環境で、それぞれ生きていかなくてはなりません。にもかかわらず、子どもたちは、学校という極端に守られた環境で何年も過ごし、社会に出るのです。これは、本当に子どもたちのためになるでしょうか。こう考えるならば、私たち教師はそこまで子どもたちを守りに守って、秩序を維持するべきでしょうか。現状では、答えはイエスでしょう。そうしなければ、たくさんの子どもが路頭に迷うか、社会に適応できずに落ちていってしまうでしょう。ただ、現状の学校のように、守られた環境で子どもたちを育てるということが、必ずしも理想的ではないということは、心に留めておかなければならないと思っています。

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